戦争世代にとって、この自由という言葉は多くのことを含意していたようだ。それが自発的なものであれ、公権力によるものであれ。自由というタイトルの雑誌は2種類発行されたようで、筆者が入手した自由雑誌も2種類である。1965年にアジア自由問題研究所の朴在侃(パク・ジェガン 1924?~2020)が自由文化社から発行したものと、1868年に間島特設部隊出身の朴蒼巖(パク・チャンアム 1920?~2003)の自由社から刊行された雑誌「自由」が発行された。この他にも「自由文学」「自由世界」「自由の友」「自由教養」などが代表的な反共雑誌として、自由のない時代に自由という名を冠して反共主義者のための自由を歌った。この反共主義の自由が選別された自由民主主義を生み出し、今も私たちが制限された自由の中で生きる現実を、この古い自由雑誌が残って証明している。これほど熱烈な「自由な世界(A world where freedom exists)」であったのに、なぜ朴在侃という人物は自由雑誌の発行人よりも他の経歴で名を残したのだろうか。